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全店舗のデータを現場スタッフとリアルタイムで共有。客観指標を基にしたコミュニケーションに寄与

企業名
シーエスメディカルネット
(店舗名:シーエス薬局 ほか)
都道府県
神奈川県
運営店舗数
17店舗

お話をうかがった方

シーエスメディカルネット 取締役
篠原弘靖
課題
  • 全社の動向を速やかに把握したい
  • データに基づく議論ができる体制を作りたい
  • 従業員の経営意識を高めたい
決め手
  • 各種指標をリアルタイムで把握
  • 店舗スタッフでも見やすい操作性
  • エリア別や店舗別での分析も可能
効果
  • 迅速な経営状況把握
  • 数値を基にした現場とのコミュニケーション
  • 「次の手」の早めの検討・着手

店舗からFAXでくるデータを手入力

 当社は神奈川県大和市や藤沢市などに17店舗を展開しています。私も店舗の薬剤師としての勤務経験を経てから、現在は父とともに経営にあたっています。地域での人脈など、父に助言を仰ぐこともまだ少なくない中で、薬局の置かれている環境は父の時代とは違ってきているところもありますので、環境の変化に応じた経営を心掛けています。現場感覚から乖離しないよう、現在も現場に入る時間を持ちながら経営にあたっている状況です。

 国の医療DX推進などの流れは今後も進んでいくと思いますので、薬局は立地から機能へ、選ばれる基準が変化していくと思っています。オンライン診療・服薬指導推進の流れもあり、患者様が求める薬局の役割にどのような変化が起きてくるのか、注意深く分析していく必要があるだろうと思っています。

 こうした変化の中の薬局経営の状況を把握すべく、当社では従来からデータの分析をしていました。digicareアナリティクス導入前は、月次で店舗からレセプトデータを収集してもらい、本部へFAXで送ってもらっていました。そこから本部でさらにエクセルにデータを入力。各種前年比などを比較する際には、比較データのための集計も必要になります。手間がかかる上、状況を把握するタイミングも遅くなってしまいます。

 また、本部が把握するデータを現場スタッフに共有することも難しい状況でした。

知りたいデータに即アクセスできることが導入の決め手

 digicareアナリティクスを知ったきっかけは、ウィーメックスからの1本のメールでした。サービスの概要を説明する内容だったと思いますが、FAXで入力していた作業が効率化するのではないかと思い、使ってみることにしました。データを把握できるタイミングについても遅いと感じていたので、改善につながるのではないかと感じました。

 実際に使い始めてみると、それまでは月が締まらないと確認できなかった各店舗の処方箋枚数や集中率などの主要指標を、ほぼリアルタイムで把握できるようになりました。さらに、気になる指標については前年比や前月比などの比較が画面上で簡単にできるので、分析のための工数が大幅に削減できています。

 導入した現在では、毎日digicareアナリティクスの画面を見るようになっています。基本的には前年比などで売り上げが減っている、増えている、などの観点でまず確認します。digicareアナリティクスではグラフ化されるので、感覚的にも増減が把握しやすいのがいいですね。

 全体の増減を見て、気になるところがあれば、さらにその項目について深く見ていくようにしています。例えば前年に対して売り上げが減っているのであれば、どこの医療機関からの処方箋が減っているのかを見ます。例えば耳鼻科からの処方箋が減っていることが分かれば、花粉飛散量が影響しているのではないか、などの推測ができます。

店舗による繁忙の違いは人員配置の参考資料にも

 当社は複数エリアで店舗を展開しているので、digicareアナリティクスで同じエリアの店舗だけを抽出して前年比などを見ることによって、エリアごとの傾向も把握できるようになりました。

 また、店舗ごとの繁忙状況の違いも、店舗別の分析画面で曜日ごとの処方箋枚数などで確認することができます。これは人員の適正配置を考える際の参考にもなりますね。特に見たい店舗に絞り込んで確認することができるので分析もしやすいです。

現場スタッフにも見てもらえるように業務報告書に記入欄

 当社では現場スタッフにもdigicareアナリティクスのIDとパスワードを共有しています。ただ、digicareアナリティクスを見られるようにしていても、見るかどうかは現場スタッフ次第です。私としては、できるだけ現場にも自店舗の経営状況を把握してほしいと思っているので、月次の業務報告書の中にdigicareアナリティクスを見ながら数値を入れてもらう欄を設けました。

 月次報告書への記入のためにdigicareアナリティクスを見ることによって、自店舗の状況について考えるきっかけになり、気になる数値を確認するためにdigicareアナリティクスでさらに別のデータを調べる、というようなことも起こるのではないかと思っています。

 他店舗のデータも見られるようにしているので、例えば、「自分の店舗の状況に対して、他店舗はどうなのか?」と関心を持ったり、「他店舗の数値は高いのに、自店舗は低いのはなぜなのか?」と考えるきっかけにもなると思います。

 digicareアナリティクスを通して、現場のスタッフと本部が同じ数字を見ているということは意味があると思っています。会社の方針は都度共有していますが、なかなか伝わりづらいことも多いと思います。しかし、digicareアナリティクスでデータを共有することで、数値を基にしたコミュニケーションができるようになってきました。感覚的なものをベースで話をするよりも、数値という客観的な情報に基づいた話し合いの方が理解は得られやすい面があるのではないでしょうか。

 実際に、現場スタッフから「digicareアナリティクスを見て気になった数値の変化がある」などの質問が出てくるようになりました。これは現場とのコミュニケーションツールという意味でも想定していた以上の効果だと思っています。

コストや利益などのデータと連携できるとよい

 今後、digicareアナリティクスに期待する機能としては、レセコンデータをベースとしつつ、利益面など経営面のデータも連携させることができるといいなと思っています。それには人件費などのコストと連携させる必要があります。個々人の給与まで現場スタッフが見えてしまうと問題があるので、制約はあると思いますが、当社は現場スタッフにはある程度、経営指標を共有したいと考えています。例えば、各店舗の労働分配率などが可視化できるといいですね。そうしたデータを共有することによって、さらに現場スタッフと課題を共有することにつながるのではないかと思っています。

digicareアナリティクスは経営分析のための第一歩

 digicareアナリティクスはあくまで現状の把握であり、そこに対策を打ったとしても、必ずしも思い通りの効果を得られるわけではないと思います。ただ、少しでも早く現状を把握することで、打つべき対策を考えて実行に移すタイミングが早くなることは間違いありません。例えば、後発医薬品調剤率であれば届出の目安が早めに立ちますし、処方箋集中率を下げたいと目標をたてれば、医療機関への営業活動を検討することもできます。

 当社は地域から親しみを持っていただける薬局を今後も目指していきたいと考えています。データを把握した上で、やるべきことは患者様への気持ちのよい挨拶や丁寧な説明など、基本的なことだったりすると思っています。再来率などのデータから、「やるべきこと」と「やっていること」に乖離がないか振り返りをおこなえるように思います。

 さらに今後はオンライン服薬指導や在宅医療、リフィル処方箋など、患者様の動向も変わっていきます。変化はゆっくりかもしれませんが、その変化をしっかり把握して機能で選ばれる薬局経営に変わっていかなければいけない。その波を乗り切るには、digicareアナリティクスは必須のツールだと感じています。

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