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在宅事業で必須のエリア内の患者把握。“患者マップ”を自動で作成

企業名
株式会社ファーストライフ
(店舗名:ファーストライフ薬局)
都道府県
東京都(薬局事業部)
運営店舗数
1店舗

お話をうかがった方

専務取締役
太山高次
課題
  • “患者マップ”作成に手間がかかっていた
  • 患者の住所以上の分析ができなかった
  • 手入力のため正確性を担保できなかった
決め手
  • レセコンデータ連携なので入力不要
  • クラウド型でどこからでもアクセスできる
  • 前月比・前年比など期間比較も容易にできる
効果
  • 作業効率化
  • 迅速なエリア内患者状況の把握
  • 在宅事業の営業戦略立案に活用

手間をかけて“患者マップ”を作成していた

 私はもともと大学病院前の薬局で勤務していましたが、友人が在宅医療に注力する薬局を開業したことをきっかけに、在宅医療に関わるようになりました。そこで、在宅医療での薬剤師の関わりに魅力を感じ、自身も在宅に注力する薬局を開業したいと思うようになりました。兄が福岡で不動産業の会社を経営していましたので、その会社の薬局事業部としてファーストライフ薬局を目黒区に開局し、私も専務取締役に就くことになりました。それが8年前ほどのことです。

 開業後、数年は月間100枚ほどの処方箋応需状況で、厳しい状況が続きましたが、5年目からは500枚ほどになり、今では1000枚以上になりました。しかし、在宅に対応する薬局では薬剤師さんへの給与だけでなく、車両代や駐車場代、ドライバー人件費など様々なコストがかかるので、目に見える処方箋枚数だけでなく、利益がしっかり確保できる体制が事業の持続性のためにも重要だと考えています。

 digicareアナリティクス導入前は、レセコンから抽出したデータをエクセルで集計したり、各患者様がどのクリニックやケアマネジャーさんからご紹介いただいた方なのかを記録するなど、手動でデータの集約・集計を行っていました。

 また、当薬局で処方箋をお受けしている患者様がどのエリアに、どのように分布しているのか、いわゆる“患者マップ”を手間ひまかけて作成していました。エクセルに患者様のご住所を入力し、Googleマップに落とし込むという方法です。

 こうしたマップをつくるのは、在宅医療を手掛ける薬局では必須です。薬局と訪問先や訪問先と次の訪問先の距離感を把握しておくことは効率的なご訪問にもつながるからです。さらに、エリアによって患者様が少ないような場合は営業戦略の参考にもなります。しかし、手作業での作成のため、時間がかかることはもちろん、正確性の担保も難しいという課題を抱えていました。

レセコンデータから患者マップが自動生成できる

 digicareアナリティクスを知ったきっかけは、展示会での出展ブースに立ち寄ったのがきっかけです。機能の中にエリア分析があると聞いて、これを使えば手入力での患者マップ作成の手間が必要なくなるのではないかと思いました。

 実際に導入してみた結果、レセコンデータをもとに患者さんの分布が自動でマップ上に配置されるようになりました。事務員がわざわざ手入力する業務時間がなくなりましたので、その時間をほかの業務に割り当てることができます。さらにレセコンデータから連携されるので正確性にも信頼感を持って活用することができています。

 また、digicareアナリティクスでは処方元の医療機関で色分けがされます。これは今まで自作していた患者マップではできていないことでした。処方元の状況も可視化されることで、営業戦略としても細かく見ることができるようになりました。

※画像はエリア分析(分布マップ)画面サンプルです

期間比較で状況の変化を把握

 digicareアナリティクスはレセコンから自動でデータを収集してくれる点や、利用しているレセコンのメーカーに関わらず導入できるところも利点だと思っています。

 また、在宅対応薬局という特性上、ロケーションフリーでデータにアクセスできるという点は非常に助かっています。レセコンのデータを見たい場合はどうしても薬局まで行かないといけないので、情報の持ち運びができない点に苦慮していました。その点、digicareアナリティクスはクラウドサービスなので気になったらすぐにデータを確認できるのがいいですね。

 作業が飛躍的に効率化されただけではなくて、現在の状況を把握するタイミングも早くなったことで、状況に応じて取るべき打ち手の検討にすぐ入れるようになったことは大きいです。

 在宅医療では入退院などによって患者様の状況が変わるのですが、リアルタイムで患者様の状況を把握することは簡単ではありません。もちろん、ケアマネジャーさんなども入院や施設入所されたことなどを連絡くださるのですが、残念ながら全てではありません。連絡をいただけない時は、数カ月経ってから気が付くこともあります。digicareアナリティクスではタイムラグなく受付状況が把握できます。前月と比較して受付数の変化がわかるので、そこから患者さんの状況に変化があるのではないか、と推測して動けるようになりました。

digicareアナリティクスで施策を検討する時間を創出

 エリア分析だけでなく、digicareアナリティクスのダッシュボードも活用しています。当社は本社が福岡ですので、ダッシュボードの分析データを本社に伝えています。情報を伝える際も、レセコンデータに基づいたものになりますので自信を持って報告することができています。以前は人の手を介して時間をかけて集計していましたので、手作業が入る都合上、正確性を十分に担保できないデータになっていました。現在はdigicareアナリティクスのデータを抽出して報告すればよいので、かなり業務を効率化できていると感じています。

 ダッシュボードで見られる売り上げ、処方箋枚数、患者数などの推移を把握することは、経営の基本です。今は経営の視線で計画を立てる時間も持てるようになりましたが、開局当初は「何でも自分でやらなければいけない」と思ってしまっている部分があり、現場での業務に多くの時間を割いていました。今はなるべく経営者として検討できる時間を意識して持つようにしています。そういった意味でも、digicareアナリティクスのデータを日々、見ることができるようになっているのは、振り返りと分析、今後の施策を立てる上で心強いです。

 ダッシュボード以外では、医療機関別の患者数や処方箋枚数、新規受付回数も確認するようにしています。長いお付き合いになっている医療機関でも、情報交換はまめにする必要がありますし、そうすることによって連携がさらに強固になることにつながります。さらに、新たに処方箋をお受けすることになった医療機関にはご挨拶に伺って、当薬局について知っていただくことにつなげています。

介護職向け講演会でも活用

 今後目指していきたいことは、もっともっと地域に根ざして、地域で「在宅医療ならファーストライフ薬局さんだね」と認識していただける活動を広げていきたいと思っています。私自身、地区の薬剤師会活動をお手伝いする一環として、現在は目黒区薬剤師会の理事も仰せつかっています。

 地域向けの活動として、先日、ケアマネジャーさん向けの講演会に登壇いたしました。そこでdigicareアナリティクスのエリア分析や患者分析も資料としてご紹介させていただきました。実務的かつ具体的な数値を提示したことで、皆さん関心を持って聞いていただけたので、多職種間での連携においてもデータ共有の重要性を実感しました。

 今後も小児在宅も含めて、薬局ができることは、可能な限り挑戦しつつ、あわせて経営の持続性を強いものにしていくことを意識していきたいと思っています。そのためにdigicareアナリティクスは非常に有効なツールだと考えています。

 今後、期待する機能としては在宅業務を意識した機能を開発いただけると有難いと思っています。例えば、患者分析やエリア分析で特養など施設ごとにデータを確認できたり、在宅関連の加算をもう少し細分化して見られるようになると嬉しいですね。

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